性格も変身?
マンションのお隣さんは
大正生まれの御夫婦で二人暮らしをなさっていました。
寄り添うように仲の良いお二人でしたが、
お元気だったおじいちゃまがお風呂場で倒れ、
リハビリの甲斐無く二年たたずに亡くなられてしまいました。
そのショックもおありだったのか
程なくおばあちゃまに認知症の症状が現れ、
心配した息子さんとお嫁さんが交代で通ってきていました。
「今日食べるお米が無いから貸してくださる?」と
おばあちゃまが、うちを訪ねていらしたことも何回かありました。
買い物に出て迷ってもと思い、
一回焚く分を持って帰っていただきました。
「冷凍庫に御飯があまっているのに何度言ってもきかなくて・・・」
後日息子さんが話してくださいました。
「いえいえ うちの母はお米と思って
そうめんや塩を研いだりしてますから・・大丈夫!」
なんて、へんてこな慰め方をしたものでした。
一人暮らしも無理となって、お引っ越しされましたが、
テレビの特集番組でおばあちゃまの笑顔を発見しました。
週末居酒屋にも変身する、洒落たグループホームで
穏やかに暮らしていらっしゃるご様子でした。
あれから二年・・
偶然おばあちゃまのお嫁さんに外出先で声をかけられました。
あれだけ温厚だった方が、最近は頑固に拒否したり、
暴言を吐いたりすることもあるとのこと。
「不思議ですよね。何か不安になるのかしら・・・
うちの母も、色々ありましたよ・・・」
とお話ししました。
いちばんの傑作は口に含んだ薬を
私の顔めがけて吹きかけたことかしら・・
それとも・・・


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